羽後町立図書館ブログ

秋田県・羽後町にある町立図書館の活動を紹介します。

22わたしのおすすめブック№2

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 読書紹介文優秀作品の紹介2回目は、小学校4年生2名と5年生1名です。

(※紹介文本文は読みやすくするため、改行や一部漢字を入れた編集をしておりますので、ご了解ください)

 

 

【個人の部】優秀作品  

小学校4年   結葵さんのおすすめブック

 

「ココロ屋」梨屋アリエ  文研出版)

 

 この本の主人公は、先生にしかられて「ココロを入れかえなさい」と言われました。友だちにもじょうずにあやまれずにいた時に、ココロ屋のウツロイ博士と出会います。

 ココロ屋には、いろいろなココロがあって、なりたいココロと取りかえてくれるのです。ひろき君も、取りかえてみたいココロをえらんでみます。初めはやさしいココロ、次はすなおなココロ、あたたかいココロと次から次へと取りかえてみても、良いことばかりではなかったのです。やさしいココロだけでなく、いやなココロもあっていい。

 いろいろな気持ちがまざっているココロ、「天然もののココロ」が一番なのだと知ります。そして、決められた気持ちより、ココロに成長や変化がみられるのは「天然もののココロ」だけなのです。最後にひろき君はでこぼこした形の気持ちと取りかえます。それが自分の「天然もののココロ」だと気付いたのです。

 ココロは人それぞれちがいます。自分のココロの大切さに気付ける本だと思いました。

 

 

【個人の部】優秀作品  

小学校4年  澪花さんのおすすめブック

 

「ふしぎレストラン 世界一まずい料理」

  (三田村信行  あかね書房

 わたしがおすすめする本は「ふしぎレストラン世界一まずい料理」です。

 なぜおすすめするかというと「世界一おいしい料理」ではなく、「世界一まずい料理」だから、どういう話なのか、わくわくするからです。

 この話は、ふしぎ町のふしぎ通りにあるふしぎ亭で、働いている、赤ちゃんをせおったひつじママとライオンシェフが、お客様にふしぎな料理を出す話です。

 わたしが心に残ったのは、お客様が世界一まずい料理を「世界一うれしい料理」と言っていたからです。わたしはこの本を読んで、このお客様はとてもうれしいんだなあと感じました。

 ぜひみなさんも読んでみてください。

 

 

【個人の部】優秀作品  

小学校5年   彩心さんのおすすめブック

 

難民選手団オリンピックを目指した7人のストーリー

 

 「難民」という言葉を知っていますか。

 紛争や戦争が起きて、命のきけんやいろいろな危害にさらされたために、自分が生まれ育った国から逃げざるを得なくなった人たちのことです。この本は七人の難民が多くの困難をのりこえて、オリンピックに出場し、世界中に希望をあたえる本当にあった話です。

 でも、自分の国から逃げてきて、代表する国を持たない難民がどうしてオリンピックに出場するようになったのでしょう。それはオリンピックがもともと「文化や国せきなど様々なちがいを乗りこえ、平和でよりよい世界の実現にこうけんすること」という考えで始められていて、平和な国の人たちだけでオリンピックをやっても世界平和は実現しないとIOCの人が気付いたからです。

 この本には、水泳、陸上、柔道でオリンピックに出場した七人のことが書かれています。たんなる夢だったオリンピック出場が実現して「信じられない」「きせきのよう」とみんな驚いていました。そして「あまりにつらくて、もうだめだと思ってもゆめをあきらめないことが大事」や「とことん努力を重ねれば、人生を変えることができる」という言葉を伝えています。

 去年の東京オリンピックや今年の北京オリンピックを見て、わたしは、家族がいて、自分の国があって、仲間がいて、何も不自由しない人たちが出れるものだと思っていました。

 でもこの本を読んで難民になった人たちもオリンピック選手になれたと知ってびっくりしたし、うれしく思いました。次のオリンピックでは難民選手団も応援したいです。ぜひ読んでみてください。

 

 

 上学年になると、だんだんと選書の広がりが感じられます。