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恒例の「今年の漢字」が「戦」に決まりました。
様々な意味づけがあるでしょうが、印象付けられる一文字としてはやはり妥当なのかなという気がします。
この漢字から、最近の書籍を思い浮かべると、やはりこのことが先に立つでしょう。
「ウクライナ戦争日記」
Stand With Ukraine Japan∥編
左右社編集部∥編 左右社 2022/07
ロシアが攻めてきた日、すべてが変わってしまった-。占領下の惨めな生活、避難所に隠れ、爆弾や砲撃から延々と逃げまどう日々。不信感や怒り、落胆。戦争という非日常を生きるウクライナの24人のリアルを伝える戦争日記。
漫画版の『戦争は女の顔をしていない』の3巻も読まれている本です。
また、子ども向けの絵本でもいくつか出版されました。
「戦争が町にやってくる」
ロマナ ロマニーシン∥作 アンドリー レシヴ∥作 金原 瑞人∥訳
ブロンズ新社 2022/06
ロンドは、ほかにはないすてきな町。町にすんでいる人はみんなやさしくて、花をそだてたり、鳥や草木に話しかけたりします。ところが、ある日とつぜん、「戦争」がやってきたのです。町を心からあいするダーンカ、ジールカ、ファビヤンの3人は、知恵と能力をつかい、ロンドをくらやみからすくいだそうと…。
ウクライナのことだけでなく、今年は「沖縄」が本土復帰50年ということで記念すべき年でもありました。
今年発刊されたこうした絵本にも目をとめていただきたいと思います。
「なきむし せいとく」
たじま ゆきひこ∥作 童心社 2022/04
ここは1945年の沖縄。ぼくのなまえは、「なかませいとく」。ぼくがうまれる前から日本は戦争をしていて、おとう(父)も、中学生のけんとくにぃにぃ(兄)も軍隊へはいりました。たたかいがはげしくなってきたある日、ぼくは、アンマー(母)といもうとのきぬ子の3人で南へ向かいますが、まいにち、まいばん、ばくだんの中をにげまわり…。
さて、戦いと言えば、連日競技スポーツの話題がメディアで報じられるわけですが、特定の種目ではなく、こうした見方も養っておくと「戦い」を楽しめるのかもしれませんね。
「スポーツ観戦手帳」
東京書籍書籍編集部∥編 東京書籍 2018/08
最後に、人生も「戦い」だという比喩もよくありますので、ベテラン作家のこの一冊を挙げておきましょう。
「九十八歳。戦いやまず 日は暮れず」
「戦いすんで日が暮れて」から52年。いまだ戦いやまず日は暮れず…。「算数バカの冒険」「小さなマスク」「釈然としない話」など、愛子節がたっぷりのエッセイを全21編収録
今年のうちに、「戦」にまつわる一冊をいかがですか。