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本館では、以前「平成の『羽後の子ども』」という企画展示を行いました。
「羽後の子ども」とは、平成27年度第46集をもち休刊しましたが、町内の小中学校児童生徒の作文と詩を年度ごとに集約した文集です。
町教育委員会と学校教職員で組織された羽後町教育振興協議会が発行していました。
三年前の展示は、平成が終わり令和を迎えたちょうどその時でしたので、図書館に寄贈されてあった地域文集を並べ、「平成時代」を振り返ることも意義深いと考えて行ったものです。
そこには、平成元年度発刊の20集から46集までわずかでしたが作品もコピーして一緒に展示しました。
今回、このブログを通して文集に掲載された作品を紹介しようと考えたのは、次の二つの理由によるものです。
一つは町の「時代のあかし」に触れていただきたいという思いです。
平成元年当時の教育長であった水澤敬吉先生は、次のように書かれています。
「・・・・感動の発露や、或いは心の発散、更には自己の体験を通したさまざまな心のゆれが作文となっているわけで、その内容はまさに羽後のその時代のあかしでもあり・・・・」
もう一つは、「こどもの心」に触れる大切さです。
このブログの主な読者層は成年以上の方が多いことでしょう。
最近、学校では文集がなかなか作りにくくなっている現状があります。その点について詳細はここでは語りませんが、大人の読者にとっては貴重な機会が減っていることも事実です。
特に、羽後町に住む者にとっては、代替えできないテキストでもありますし、ぜひ多くの人に目を留めてほしいものです。
さて、この連載は「時代を遡る」形をとり、46集から始めます。これは未収の号もいくらかあるという事情も考慮しつつ、徐々に古い時代へ戻っていくことで見えてくるもあるのではないかと考えるからです。
ブログという形式の特徴も考え、「詩」のみ毎回2編ずつを選び、掲載していく予定です。
このあと、週1~2回程度のアップを考えています。
ご愛読くだされば幸いです。